076959 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Lee-Byung-hun addicted

Lee-Byung-hun addicted

ball machines <5>

ball machines 5



「ホームエクスチェンジしたらほんとに男も付いてきたってわけ。
あ・・今さっき到着したんだけどね。」

揺は二人のワイングラスにワインを注ぎながらそんな冗談を言った。

「俺がいるんだから男はいらないだろう」

ビョンホンは真顔で答えた。

「嫌だ・・冗談じゃない。もう・・」

揺はばつが悪そうにロバートに向かって薄ら笑いを浮かべた。

「あの・・・もし違っていたらすいません・・もしかして・・Mr.Lee Byung hun?ではないですか?」

さっきからずっと彼の顔をじっと眺めていたロバートが口を開いた。

「あ・・そうだけど・・。そっか・・まだ紹介してなかったね。・・」

二人の男の間に座ってお互いを紹介しようとする揺を押しのけて、
ロバートはビョンホンの手を取って叫んだ。

「僕、GIジョーの大ファンでなんです。特にストームシャドーが大好きで。
さっき一目見たときからもしかしたらそうかなぁ~って。
だってあんまり写真出てないじゃないですか。
うぁ~感激だなぁ~こんなところでストームシャドーに会えるなんて。
かっこいいなぁ~。
そもそも僕がGIジョーに嵌ったのは小学校4年生のときで・・・・・」

「は・・はぁ・・」

あっけにとられているビョンホンを尻目に彼の手を握ったまま
ロバートは小一時間、自分のGIジョーに対する思い入れを熱く語り続け、期待していることを切々と語り、サインを10枚捕りつけ、記念撮影をした。

「いやぁ~感激だ・・・ありがとうございました。こうしちゃいられない。
これからファン仲間に連絡してオフ会しないと。
じゃ、お邪魔しました。僕帰ります。」

彼はそそくさと立ち上がった。

「こんな時間に?」

時計はもう一時を回っていた。

「ええ。これ以上ストームシャドーの邪魔をするわけにはいきませんよ」

彼はそういうとニヤッと笑った。

「Mr.Lee また是非会っていただけますか。今度は是非、
今後のアジア映画の展望について考えを聞かせてください」

「ええ。もちろん。」

「良かった。じゃ、撮影頑張ってください」

「はい。ファンの皆さんの期待を裏切らないようにいい映画になるようにベストを尽くしますから。」

ビョンホンはそういうと彼とハグをして別れを惜しんだ。

「かっこいいなぁ~」

ロバートはすっかりビョンホンに心酔しているようだった。

自転車に乗って去っていく彼をテラスから手を振り見送る。

「何だかあの人サイクロンみたいだったね・・」

揺はほっとして笑いながらそうつぶやいた。

「ああ・・何だか凄い期待されてるんだなぁ~って今日は実感したよ。
半端なものは見せられないな。・・・」

「うん。・・・ビョンホンssi・・ファイティーン」

揺は微笑んでそういうと彼の腕にしがみついた。

ビョンホンはそんな揺の手を優しく握ってにっこりと頷く。

「さあ、やっと本当に二人きりになれた。もしかしてLAで初めてか?この休みまで本当に長かった・・・」

ビョンホンはしみじみとそういうと隣に立つ揺の細い腰をぎゅっと抱きしめ、軽々と抱き上げた。

        



「明日は何したい?」

二人はすでにベッドの中にいた。

彼は彼女の首筋にキスをして耳元でささやく。

「明日か・・・ずっとこうしていたい」

「揺ちゃん、相変わらずイヤラシイですね」

「う~~ん。だって気持ちいいんだもん・・・。」

揺はそういうと彼の小さなホクロのある耳たぶをそっと噛んで、
恥ずかしそうに笑った。

「じゃあね・・海岸を散歩したい。
サイクリングもしたい。
ボディーボードもしようか。
ワイン飲んで、えび食べて蟹食べて・・・
ヨットに乗って・・サンディエゴも行きたいな・・」

揺は嬉しそうに次々に提案していく。

「揺のよくばり。さすがにそんなにたくさん一日じゃ無理だ」

彼は呆れて笑った。

「う~~ん。じゃ、どうしよう。
じゃ、やっぱりこうしてるだけでいい。
どこにも行かなくたって最高の欲張りよ。
こうやってあなたを独り占めできるなんて最高の贅沢」

「やっぱりイヤラシイんじゃない」

からかうように彼が言った。

「もう・・・・」

揺はそういうと彼に覆いかぶさった。



© Rakuten Group, Inc.